一口に矯正装置と言っても、さまざまなタイプがあります。当院ではお子さんの歯並びや成長を見極めて、最適な矯正装置をご提案しています。そのうちの一部をご紹介しましょう。
小児矯正では、歯並びそのものを整えるより、あごなどの成長を促す装置が中心となります。まず、すべての歯が並びきるスペースを作ってから、改めて成人矯正と同じ歯並びを整えるための矯正装置を使います。
●歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)
マウスピース型の矯正装置で、就寝時に使用します。歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)をお口にくわえて寝ることで、噛むための筋肉の成長を促し、噛み合わせを整えます。本格的な矯正を始める前の予備矯正で、よく利用されています。
●床矯正
あごが小さく、すべての歯が並びきらない場合に行う治療法です。あごの骨を矯正装置で拡大していくことで、歯を抜かずに矯正することができます。矯正装置は自分で取り外しができるので、歯磨きがしっかりでき、さらに食事中に装置を外せるのも利点です。
●急速拡大装置
上あごの歯列の横幅を広げるために使われる、固定式の矯正装置です。その名前からもわかるとおり、急速に拡大するので、ガタガタが非常に強い場合に行う治療法です。
●ヘッドギア
主に、上あごの前歯を後退させるために使われる矯正装置です。取り外しが可能ですが、1日10時間程度はつけている必要があります。そのため、就寝時などに使用します。